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    アニメ・ラノベの同人小説倉庫

    □ 艦これ □

    艦これえろ小説 一回目 榛名の深海棲艦陵辱

    書きたい書きたいといっていた艦これのえろ小説
    いろんな子が出てきて陵辱されて殺される感じのうつえろ展開になるかな?
    たまに提督LOVE勢も絡むかも


    2014.05.19   「目覚めよ……人の娘よ……」まで
    2014.05.28  「女の子は顔色ひとつ変えない。穏やかに眠ったままだ」まで










     2013年。

     太平洋沖で、民間の漁船が行方不明になった。

     無残に変わり果てた難破船が発見されたのは捜索開始のその翌日である。捜索に当たっていた海上保安本部は震撼した。もはや船とも呼べぬ漂流物と化したその船舶には、明らかに、何者かの攻撃を受けたとおぼしき巨大な弾痕が、くっきりと残されていたからだった。ほんの数十トンの小さな漁船は、その衝撃で真っ二つに避け、乗組員ごと、後部が沈没したものと思われた。
     排他的経済水域内での出来事である。
     日本の庭とも呼べるほど近しい海域での攻撃である。
     まず真っ先に、他国の関与が疑われた。
     事態を重く見た海上保安庁は海上自衛隊の出動要請を決定。内閣府の認可が降りるまでの時間稼ぎに、ヘリを含む大型の巡視船と、護衛の小型巡視船が事故現場に派遣された。
     海上保安史上に残る異例の防衛網だが、厳戒態勢も空しく、これらの船もすべて行方知れずとなる。
     巡視船の船長はいずれも不可解な無線通信を残して連絡を絶っている――


    「深海が呼んでいる」


     海上自衛隊の艦船も、派遣したことごとくが打撃を受け、海の藻屑と成り果てた。哨戒機は一機残らず墜落し、虎の子のヘリ空母も二隻までが易々と沈められている。
     世界屈指の規模と錬度を誇る海上自衛隊は、見えない敵に苦戦を強いられた。
     そもそも、敵は一体何者であるか? ――それがわからないのだ。
     まずもってレーダーに反応しない。最大探知距離は500kmを誇るSPY-1レーダーでさえ捉えられないとあっては、イージスシステムもかたなしである。衛星からの撮影にも何ら姿を残さないことから、潜水艦の関与が早期から指摘されていたが、なけなしの対潜ソナーを備えた哨戒機を飛ばしても敵影を発見できないのだ。
     まるで亡霊であった。
     亡霊か敵影か分からぬ何者かの、目撃情報ですら皆無であった。というのも、敵らしきものの姿を見た人間はすべて猛烈な自殺衝動に取り付かれるらしく、すべてが壮絶にして奇怪な自死を遂げている有様だった。


    「わだつみの深きよりいづる船ありやなしや」


     ある護衛艦の船長が、自死直前に無線へ向かってわめき散らした妄言は、こんにちの口語表現としてまったく不自然な発語で占められていたという。
     その叙情的な表現と危機的状況が過去の娯楽作品の一部に酷似しているという噂も手伝い、いつしかその「ありやなしや」の見えざる敵はこう呼ばれるようになる。深海に棲む船の化け物――


     ――深海棲艦、と。


     深海棲艦と人類との遭遇は、おおよそこのようにして始まった。


     深海棲艦は世界各地のシーレーンに出没し、徐々にその活動域を広げていった。国土をぐるりと海に囲まれている日本は、たやすく干上がった。
     食糧の輸入が途絶え、石油が枯渇した。
     深海棲艦に対する有効な打開策もないまま、じわじわと制海権を削り取られていき――


     そして運命の日、深海棲艦は、日本の国土に、上陸した。


     深海棲艦……のちに軽巡ホ級と名づけられる化け物の一斉射が、港の構造物をただの黒い穴に変えた。たった五インチ五十四口径長の、戦艦に比べれば豆鉄砲にも等しい小型砲塔だが、陸上でこの規模は類を見ないほどの大口径に分類される。
     空母ヲ級より飛来せし、虫のごとき艦載機が、焼夷弾を次々と放っていく。
     マグネシウムの無色炎の、不気味な輝きの照り返しが、海上を白く染め、街を赤く塗り替える。
     超弩級の敵戦艦・ル級が、湾上の建物の一角を根こそぎ吹き飛ばした。
     深海棲艦の操る謎の艦砲の前に、現代兵器はなすすべもない。
     空母ヲ級に向け、すでに五十機以上の戦闘機が編隊攻撃をしかけているが、まるで効果はない。陸上自衛隊にしても同様だった。海自などはすでに壊滅している有様だった。トマホークミサイルは衛星からの誘導を受け、深海棲艦を狙い撃ちにする手はずだったが、次々に味方護衛艦に誤爆し、陸上の管制塔や重戦車などを根こそぎ焦げた鉄クズに変えてしまった。きりしま、はたかぜ両イージス艦の精密なミサイル誘導により、ヘリ護衛艦ひゅうがが轟沈、汎用護衛艦のむらさめ、ゆうぎりが大破、ホ級に肉薄した潜水艦のずいりゅう、なるしお、たかしおがいずれもヲ級との連携攻撃の前に轟沈させられている。
     横須賀の海はほとんど丸裸になった。

     地獄――


     地獄に、少女は取り残されていた。




     榛名


     辺りは砲撃の延焼で、オレンジ色に染まっていた。頬が焼けそうなほど気温は暑い。夜なのに空は赤色をしていて、それが闇とまざってきれいな紫色になっていたのをよく覚えている。
     私は姉と一緒に、瓦礫の隙間で息を潜めていた。
     街角のスピーカーやテレビや携帯から、ひっきりなしに警告音が聞こえてくる。”正体不明の生命体により、横須賀市は壊滅的な打撃を受けています。住民の皆さんは山間部へ向け、できる限り退避してください。湾岸は危険です。少しでも遠くへ――”


     魚とも奇形ともつかない深海棲艦が、地獄を闊歩している。


     身を隠している瓦礫のすぐ目の前に、深海棲艦ののっぺらぼうが見えていた。
     幸い注意は逸れていて、息を潜めているとは真逆の方向に、深海棲艦が進んでいくのが分かる。
     巨大な弾がまっすぐ前面の高速道路をなぎ払った。大口径の艦砲攻撃はアスファルトに大穴を開け、水道管を噴水させた。地中深く埋められたガス管が大爆発し、コンクリートが爆ぜ、鉄筋が白骨のようにむきだしになる。――衝撃で、また何人か、逃げ惑う人が倒れて動かなくなったようだった。
     その悪魔のような砲口がこちらの方角に向けられないことだけをただひたすら願いながら、私は姉の手を握っていた。

     私の隣には足を千切られた、死にかけの姉がいた。
     うろ覚えで止血を施そうとして、太ももを縛ってはみたものの、それ以上はどうしようもなくて、震えていた。切断した足の治療なんて、素人が挑んでもいいことは何もない。野外なのもさらに悪い。
    「泣くんじゃありません」
    「姉さま、だって、姉さまっ」
     姉はひどく弱っていて、絶望的だった。あとはもう、死ぬだけだった。半ば以上それを覚悟していた。
    「いい子ですから、私を置いていきなさい」
    「いや! いやです、姉さま、姉さま……っ!」
     祈るような気持ちで手を握ると、少しだけ姉が微笑んでくれるので、私はすがりつくようにしてその青白い手を握り締めていた。
     おーん、おーん、と、深海棲艦の声がこだまする。その声がだんだん遠くなっていく。
    「もう少しです、姉さま、きっともうすぐ助かるから!」
     祈るように繰り返し、もう少しだとつぶやき続ける。


     おーん、という音が直接私にぶつかった。ぞっ、とした。びりびりと体が痺れるような衝撃を伴うその感覚は、ちょうど、敵の存在を聴音するためのソナーを思わせた。その時の私には艦隊戦の知識なんて少しもなかったけれど、氷を入れられたような背筋の震えで、本能的に察してしまった。


     ――見つかった。


     深海棲艦に見つかった。私は恐怖で身体が竦んだまま、動けなかった。
    「……行きなさい」
     私は泣きながら首を振る。姉を置いて一人で行くことなんて、とても考えられなかった。
     深海棲艦から艦砲が放たれる。地鳴りがし、私は後ろ向きにしりもちをついた。初撃は外れたものの、すぐそばで着弾した五インチ砲の衝撃波だけで息苦しいほどだった。
     あんなものがあたれば、人体は消し炭だ。
     艦砲が私の頭を超え、ずっと奥のほうに着弾した。
     その次は私の背中。ずっと手前のほう。
     また頭を超えて、向こうのほう。
     だんだん感覚が狭まっていることに気づいて、私は頭の中が真っ白になった。恐怖で立ち上がることもできない。
    「行きなさい!」
    「嫌あっ! 姉さまとっ、姉さまと一緒に助かるんだからぁっ!」
    「……もう……悪い子ですね」
     姉は微笑むと、腕の力だけで這いずった。ずるる、ずるる、と、信じられない速さで瓦礫の外へと飛び出す。
    「姉さまっ!!」
     深海棲艦はあの不気味なこだまを姉にぶつけ――にやり、と、人間の笑顔のように、奇怪な頭部の一部をゆがめてみせた。
     深海棲艦は人の腕のようなもので姉の顔をつかみあげ、検分するようにじろじろと舐めまわし……何を思ったのか、下腹部の辺りを、真ん中から、引き裂いた。

     服が裂け、おなかの白いところが露出する。
     卵の黄身を破ったように、黒い血が地面にどろりとあふれた。

     私はがたがた震えながら、やみくもに地面に手を這わせていた。何か、何か武器を、何か何か何か何か! 瓦礫がいくつも手の下で転がる。どれも役に立ちそうもない。
     姉の青白い足がべったりと濡れた深海棲艦の手によって粘液まみれにされ、太もものすきまから血と粘液がこぼれおちた。
     姉の着ている服がきれいに破られ、剥がされていく。身体の芯から凍りつかせるような深海棲艦の鳴き声が響いてくる。音が空気を伝わって、空間全体が細かく振動しているような錯覚に陥った。船酔いにも似た酩酊感で吐き気さえこみ上げる。


     そうして深海棲艦は、姉のズボンを、下着を、きれいに脱がしてしまった。きれいな丸みのお尻が露出し、その間にある赤暗い襞が、無様に開かされた足の間で、ぱっくりと割れていた。
     その花弁の中央に、深海棲艦は、長い指をゆっくりと挿入していった。

    「あ、あ、ああああ……」

     それはまるで、姉を犯すように。
     小さな蕾を、そいつの指で、暴きたてていく。
     姉が悲鳴をあげ、上体を反らせる。華奢な胴体の上にふんわりとした三角の胸が載っていた。小さな胸の塊が、のけぞるたびに小さく揺れる。悲惨な破壊地にはまったく不似合いな、美しい肢体が異形の化け物の下で震えていた。

     そして深海棲艦は、散々姉の内部をかき回すと、今度は歯の奥から、長い舌のようなものを伸ばして、姉の膣口にあてがった。

     姉の体が痛みにひきつれ、深海棲艦が高いうなりを上げる。

     涙でゆがんだ姉の顔が、一層痛ましく苦悶を浮かべる。
     姉の下腹部にがっちりと食いこんだ体の一部が、ゆっくりと中に入っていった。

    「あ、あ、あああ……!」

     深海棲艦の、砲身を思わせる黒い舌が、出たり入ったりを繰り返している。ねちゃねちゃと形を変えて吸い付き、震えるピンク色の花弁は、正体不明の粘液でどろどろに濡れそぼっていた。
     深海棲艦のうなり声は、まるで歓喜の雄たけびのようだった。狂ったように先端を中に擦り付け、小刻みに動くところは、まるでいつか見た動物の交尾のシーンそのものだった。
     私の、ぶるぶると定まらない指先には、粉まみれの鉄筋塊だけがあった。
     なんだっていい、石だって棒だって、殴りつければ立派な武器だ。
     姉にあんな辱めを許すぐらいなら、いっそ――

     深海棲艦は、再び啼いた。

     おーん、と、空気そのものがうねり、ジェット機の離陸のような突風が私を揺るがした。音の物理的な振動だけで地面に這い蹲らされ、軽い脳震盪に吐き気がこみあげた。恐怖で背骨が凍り、口の中が貼りつく。いつまで正気を保っていられるかなんて、時間の問題だった。たった一声咆哮を食らっただけでこれだ。両腕を食われて動けなくされてから内蔵をひっかきまわされれば、尊厳を選ぶことすらかなわない。私の戦意はたったそれだけで、完膚なきまでに打ちのめされた。ごめんなさい、姉さま、私は、私は……嗚咽を必死にかみ殺しながら、何に向けてかも分からない謝罪を、私はひたすら念じ続けた。それで姉が助かるのなら、私はいつまででもそうしていたに違いない。
     深海棲艦は高らかに咆哮をあげつづけ、その猛々しさはまるで勝利を謡うかのように増していく。
     狂喜乱舞する舌が、ずぷずぷと姉の中に埋め込まれていく。胎内にまで到達しそうなほど、長く深く突き刺さっていく。

     姉は顔を真っ赤に高潮させて、ひたすら喘ぎを漏らしている。

     深海棲艦は舌をびゅくびゅくと脈動させ、白い粘液を大量に吐き出し始めた。

     やがて深海棲艦は舌を姉から引っこ抜くと、私の方へと向き直った。

     瞳のないのっぺりした貌が私の体を見つめている。

     冷え切ったみぞおちが、真夏だというのに怖気で私を激しく揺るがす。寒い。寒すぎて震える。

     深海棲艦の鼻面はもうすぐそばだった。巨大な砲身を剣山のようにつきだした巨魁が、私に向けて、地鳴りさえ響かせながら進んでくる。


     ――死ぬ。

     その予感が私の身を焼いた。頭の芯が熱くなる。地面を手探りでやみくもに撫で付けていると、ひときわ大きな塊に手のひらが触れた。
     鉄筋コンクリートの塊は大きく、私の身長の半分ほどもあった。
     腕が軋み、爪が割れた。不思議と重みも痛みも感じなかった。何か得体の知れない脳内麻薬だけが私を支配していた。あの敵に――あの化け物に、きっと、きっとこの塊をぶちこんでやる――
     その瞬間、信じられない馬鹿力が私に宿り、巨大な鉄筋塊を、高く高く、持ち上げさせた。
    「いっ……けええええっ!」
     振り下ろした巨塊で、深海棲艦を力任せに殴りつけた。
     重い衝撃で、腕が根元から引っこ抜けそうになる。
     深海棲艦の絶叫が響き、そいつはいきなり狂ったように転がりはじめた。
     私は混乱でぐちゃぐちゃの頭で、血のような粘液が付着した右手を見る。
     深海棲艦は武器が通用せず、自衛隊はそれでずっと手を焼いていた。人の小細工は通用しない。だから、殴ったって通じない。そう、思い込まされていた。
     この世に肉を持ち、体を持つ深海棲艦だ。もしかして、深海棲艦も、人に似た内臓器官、人に似た神経系を兼ね備えているのだろうか。姉の体を犯して喜ぶぐらいだから、きっとそうだ。素材は鋼鉄、水、たんぱく質……
     絶叫が私に、物理的な波形となってぶつけられた。おーん、おーん、という音が、鋭い泣き声の色を帯び、瞳のない貌がおびえたような動きで私に向けられた。5インチ砲の巨大な黒穴が、ぴたりと私に据えられる。この砲に撃たれれば、肉片ひとつ残さずこの身は消し飛ぶだろう。私は無我夢中でコンクリートの塊を、内部に押し込んだ。
     異物を砲身に詰め込まれ、深海棲艦は手をバタつかせる。砲身の中にまでは届かないらしい。深海棲艦の中央部には人の胴体のようなものがあり、長い手が備わっていたが、ちょうど自身の頭の位置から突き出している砲身は、その手よりもさらに長い。ほかの砲身に狙われるのではないかと恐怖で身がすくんだが、稼動しているのは正面の単装砲だけのようで、他は静まり返ったままだった。
     恐れよりも、圧倒している、という事実のほうが私を突き動かした。
     慌てて見渡した周囲の、少し行ったところに割れた窓ガラスの破片が転がっている。
     その破片を拾い上げると、まっすぐに助走をつけて突っ込んでいき、一番鋭くなっているところで、そいつの心臓あたりを突き刺した。
     絶叫が私に叩きつけられて、私は『音』をまともに食らった。あの感覚は形容しがたい。悪夢を百倍濃くして飲み干したような、奇怪な苦しみ。

     深海棲艦の砲身が、不気味な赤光を帯びたのはその時だった。

     人で言えば怒り、のようなものがオーラになって立ち上っている。
     深海棲艦は私の衣服を、その小山のような腕の力で強引に引き裂いた。音波酔いで目を回している私は、なすがままだった。
     服が千切られ、下腹部が外気に晒されてひやりとした。恐ろしさのあまり背筋までぞっと凍る。
     姉が何をされたのか、この目で見たばかりなのだ。同じように辱められるとしか思えなかった。

    「ひっ……!」

     深海棲艦が発する音の振動に、内臓がえぐられるような苦しみを味わう。視界の上下がさかさまになったよう。夢のように遠いところで自分の大腿部に何かが触れた。冷たいと感じたのは一瞬だけで、ぞぷりと粘膜を逆撫でにしたものの感触に圧倒されて、全身が総毛だった。
     骨盤の中心を抉られるのかと思うほどの性急な動きで、おぞましい何かが、体をこじ開けようとしていた。

    「ひ……や……あ……!」

     濡れた感触が膣口に食い込んだ。長いものが割れ目の隙間に埋まり、埋まり続け、徐々に強さを増しながら圧迫してくる。少しずつ増す強い負荷に、花弁がみちっと悲鳴をあげた。限界までつっぱった柔らかい肉に、何かがぎちぎちとしなりながら食い込んでくる。
     長い舌が、処女肉を食い破らんばかりの勢いで、ごりごりと漸進してきた。

    「あ……ぐ……ううぅっ……!」

     内臓が抉られる痛みで、目の前が灼熱した。ぶち、と音を立てて処女が裂け、血泡が吹く。赤黒い体液に染まった舌が奥までこじ開けるようにして進んでいき、私の足を痙攣させた。
     舌が蠕動し、中をめちゃくちゃにかき回す。
     痛みと吐き気で気が遠くなりかけた。

    「……Ku……thu……luuu……」

     深海棲艦はいつの間にか超音波の発信はやめて、聞き取りづらい不明瞭な音を発していた。それはおよそ人が発音することができるような音ではなく、知性や言語的な体系も感じさせはしなかった。
     深海棲艦はさんざん私の体を犯しぬき、とうとう精を放った。ビュクビュクと吹き上がる熱い粘液が精なのかどうかなど分からなかったが、そいつはそうとしか形容のできない歓喜に身を震わせて、また胸の悪くなるような超音波を放った。

    「……は……い……どら……」

     音の中に、言葉が混ざった。聞き取りやすく、明瞭な、日本語のアクセント。聞こえた、という表現も合わないのかもしれない。そのように、『知覚』することができた。
     深海棲艦の放つ音波から、明確な思念のようなものを感じたのだ。

    「……戻る……水底へ……ルルイエの……海底へ……」

     深海棲艦はおぞましい声で『語り』かけながら、再び動きを開始した。
     長い舌のような触手がうねり、私の柔らかい襞をすりつぶすようにして上下に動く。血と得体の知れない粘液にまみれたそこはぬるりと滑らかに摩擦して、私の体がぶるりと震えた。
     痛みが急速に遠のいていく。
     深海棲艦がのたうつたびに淡い熱のようなものが生まれて、気づけば私は、深いため息をこぼしていた。
    「……帰ル……深きものども……その眷属……」
    「……ぁっ……」
     舌の先端がこつこつと奥の壁をつつきだし、そのえもいわれぬ感覚に、私は小さく声をあげた。
    「……我らと……共にあれ……ヒトの娘……」
     舌を、ぬぷり、と勿体つけて大きく挿し込まれ、びくりと背筋が引きつった。おなかの奥が燃えるように熱くなる。
    「……ぅ……ぁ……」
    「孕め……我らの……無念……を……」
     深海棲艦は硬くそそり立った舌を一心不乱に私の蜜壷へ潜り込ませ、内部の濡れた襞に猛りを擦り付ける。激しく繰り返される抽送に、腰から下が溶けだしそうになった。
    「その身に……孕め……我らが同胞……」
     ごつん、と一番奥深くに当てられて、背筋がおぞ気だった。どろっと何かが溢れてきて、淫猥な水音を立てる。
     にちゅ、と、糸でも引きかねないほど粘り気のある粘液が、襞をひたひたに濡らして、漏れ出した。
     甘い酩酊感で混濁する意識に、何かがノイズのように紛れ込む。


     私はあの日も空を見上げて戦っていて――

     オーバーラップするように、現実に見上げる私の真上には、深海棲艦の砲身の暗い穴。

     『姉さん』は魚雷で体を裂かれ――

     現実はやはり二重写しになったかのように、隅で倒れている姉の姿が『何か』に重なった。

     私は遠いソロモン海で激しい砲撃戦ののち――

     私――?

     私――私は、誰?

     ひくん、と内奥が反応した。嬉しそうに絡みつき、刺激を欲しがって脈動する私のカラダに、深海棲艦が三度目の吐精をする。
     それを受けるたびに、血塗られた黒い記憶が私の中で膨れて、私はどんどん私ではないものへ変わっていく。
     私はとてつもない異常な興奮に晒されていて、すでに何度も絶頂していたのに、深海棲艦に突かれれば突かれるほど、疲れなど知らないかのようにびくびくと身体が跳ねた。
     目の前が真っ白になって、通常ではありえないほどの高みまで一気に登りつめさせられる。達したばかりのけだるい下半身を舌でずちゅずちゅとすりあげられただけで、ほとんど暴力的なぐらいの快感がせりあがり、あっという間にまた絶頂へと追いやられた。
     明滅する快楽が消えてなお、深海棲艦の舌が休みなく私の膣を奥の奥までさかのぼる。その感覚に、ぞわぞわと次への期待が萌芽した。
     深海棲艦の舌が私をずぷりと奥まで貫き、子宮口に達する。ねっとりと舌先が窄まりの奥まで絡みつき、濃厚なくちづけを与えてくる。ちゅ、ちゅ、と吸い付かれる感覚に、つま先が跳ね上がった。
    「あ……っ!」
     我慢ができなくなって、声が出た。気持ちがよくて、どうしてもこらえきれなかった。
    「……目覚めよ……ヒトの娘よ……」
     深海棲艦の囁きが私のくぐもった悲鳴に被さった。
    「悦楽に……沈め……その胎内に……我が同胞の魂を……宿せ……」
     舌が大きく前後に揺すぶられ、快感がたっぷりと胎内に浸みてくる。
    「孕め……魂を……御霊を……」
     大きな舌が蜜壷のなかを縦横無尽に暴れ狂い、小刻みに振動する。揺すぶられる感覚だけで足の先へと電流が走る。
     そしてまた、何度目か分からない絶頂で目の前が真っ白に焼けた。
    「ぁ……ぅ……」
     啜り泣きが喉をついた。イッたあと、何かがどこかで切れてしまったような感じがして、堪えていた涙があとからあとからこみ上げてきた。恐怖、不安、姉を汚したことへの憤り、絶望――オーバーフローするいろんな感情を押しとどめていられなくなり、ぐるぐる回る思考と視界から、とめどなく水分が抜けていった。
     ずぷぷ、と、体の奥まで繋がるような感覚がした。むきだしの神経の束を直接撫でたってあんなに気持ちよくはないと思う。とろけるような一体感と高揚感が断続的に結合部からせりあがってきて、私は絶叫させられた。絶叫しながらまた意識を飛ばした。数えるのも馬鹿らしいほどの量と回数、身体がめちゃくちゃに痙攣して、甘い海に溺れそうになった。
     奇妙な高揚感と、今まで一度も感じたことのないような性感が、神経を焼ききるぐらい瞬いて、私の体はどうしようもないくらい感じさせられてしまっていた。

     思えば、海の上を滑る時、高揚は常に私とともにあった。
     装甲巡洋艦として、造船所の期待を一心に背負いながら私の艤装は進んでいった。私は日本初の民間造船所生まれの軍艦で――私の開発に、皆が命をかけていくれていた。
     私の設計は姉さまを基にしていて――その姉さまの基はあのドレッドノート級だから、私たちはみんな石炭と石油の混焼缶を積んでいた。時代遅れになってからも、私たちはたびたび手を入れられて蘇り、真新しい艤装と檣楼で身体を飾って、戦場をいくたびも駆け抜けた。主機の蒸気タービンを積み替え、兵装を換装し、矢折れ刀尽きるまで戦った――


     私は――誰?

     自問は、絶頂のとろけるような恍惚の中で、答えに変じた。

     決まっている。

     思い出した。

    「戦艦、榛名――」

     それが、私の名だった。

     同時に深海棲艦のことも理解する。彼らは、私たちと『同じ』。

     空中に、ぼう、と、空間の裂け目を通じて、巨砲の口腔が現れる。ミニチュアのような大きさだが、そう見えているだけで、異次元空間に『折りたたまれて』いる艤装はもっとずっと大きい。

     鈍重な二聯装四砲塔が旋回していく。水圧機が何者かの手によって回され、三六センチ四十五口径の大砲が軋みをあげながらゆっくりと砲首を経巡らせる――
     的針は――測距儀を動かすほどもない。目標はほぼゼロ距離だ。撃てば当たる。仰角は最大に。最大にしても、少し低い……進水したときと同じ兵装のようだった。
     射撃照準装置によって全砲門が自動で中央を指す。あとは念じるだけでよかった。
     射手に成り代わり、誰かがトリガーを、引いた。
     弾薬に引火し、轟音が鳴る。
     巨大な鉛弾がほぼ全弾着弾・爆発・炎上し、深海棲艦を上空数百メートルにもわたって吹き飛ばした。その身は原型をとどめない塵になって降りそそぐ。
     至近距離の着弾で、私自身も無事ではすまなかった。衝撃を多次元で吸収する『艤装』のおかげで身体に傷はつかなかったものの、地面が深くえぐれ、クレーターになって、土砂が降りかかった。
     窒息しかけた私が、ショックに耐え切れずに気を失ったところで、人としての記憶は途絶えている。

     高速戦艦・榛名の一斉射により、深海棲艦は人類史上初めて撃破されるに至った。




     定期検診も楽じゃない。看護師の男はため息をつく。
     深海棲艦の本土上陸により、死傷者の数はうなぎのぼり。包帯姿で歩く人間など珍しくも無くなってしまった。
     なかでもここには重病の患者が集結している。意識のない重病患者ばかりを集中して診させられて、ほとほとうんざりしている。
    「しかし、勿体ねえなあ」
     つぶやいたのはドクターだ。個室の患者に触診しながら、目にペンライトを当てる。
     診ているのは女の子だった。長い黒髪の、上品な顔立ち。おそらく成人はしていないだろう。まだまだあどけない少女だ。
     カルテを確認する。
     名前は不明。持ち物からも身分証が出てこなかったため、支払い能力がないと見做され、この病院に転送されてきた。
     ここは同じような身元不明で手のかかる患者だけを扱う、政府の臨時病院なのだ。
    「この子ですか。例のグラウンド・ゼロにいたって言う」
    「そうそう。カルテは読んだか?」
    「ええ。意識不明、心拍正常……外傷、なし」
    「でっかいクレーターの底ですやすや眠っていたお姫様がこの子ってわけだ。信じられるか? ふつうなら炭も残らんほどの大爆発の中央でだぞ」
    「……そして依然、意識は回復せず、と」
    「ああ。可哀想に。この子も発狂するんだろうなぁ……」
    「勿体ないですね」
    「そういや、昨日も死んだってよ」
    「もしかして、三番病棟の女の子ですか」
    「おお。例の『ディープ・ワン・ショック』だったらしい。むごい死体だったよ……夢に見そうだ」
    「深海棲艦を見たやつは一人残らず……って噂、本当だったんですね」
     深海棲艦は現代のレーダー・映像・録音機の類では一切姿を捕捉できないらしいということは、看護師の男も報道などで伝え聞いていた。
     写真の一枚も出回らないのはそのためだ。目撃情報すらないのは、見た者の気が触れてしまうため。
     昏睡しつづけ、ある日突然目を覚まして発狂し、自殺する。
     ここはそういう見込みの高い患者ばかりが集められている。
     深海棲艦と一次接触を持ってしまったもののうち、一人かあるいは二人でも治療に成功すれば、貴重な情報源となりうる。何とかして助けたいところではあった。
    「この子も死んじゃうのかねぇ」
    「かわいいのに、もったいないですね」
    「なぁ。貴重なおまんこがまた失われるのかと思うとな」
     乾いた笑いを愛想程度に添えておく。
    「結局生存者っていんのか? 海外では今どうなってる?」
    「今のところは世界中探しても生存者はいませんね。目を覚ました端から自分で……ということです」
     シーレーンが完全に破壊されてはいるが、電波などが封鎖されたわけではないので、世界の趨勢はいやでも入ってくる。どの国も苦戦をしているらしかった。それはあの大国、アメリカとて例外ではない。
    「世知辛いねえ」
     ドクターはつぶやくと、患者の女の子にあてていた聴診器をはずして、胸に触った。
    「ドクター?」
    「いいじゃねえか。なあ。どうせこの子も死んじゃうんならさぁ」
    「だめですって、やめてください。何考えてんですか」

     女の子は病院服の合わせを開かされ、胸元をまさぐられる。

    「けっこうデケぇ……」
    「ちょっと、ドクター」
    「お、乳首ピン立ち。しかしかわいいなーこの子……」
     ドクターの言うとおり、可愛い子だった。清廉な雰囲気があり、小作りの顎が印象的だ。長い黒髪もよく似合っている。今は閉じられているが、目を開けたら、きっときれいな瞳をしているだろう。
    「おー。すげえきれいなピンク色してら。おっぱいの割にちっちゃくて可愛い乳首ちゃん」
     ドクターの指が女の子の胸をいじくりまわし、乳首をつまんだ。意識がないとはいえ、こんなあどけない女の子にセクハラをするのは気が引ける。
     それはそうと、なかなかの胸部だった。片手でつかんで余るとは相当の大きさだ。ドクターの手のひらでたぷたぷと形を変える胸は、ストレートにいやらしかった。
    「処女かな? この子」
     下種だ。下種の勘ぐりだ。だが、この子は処女でいてほしい。そう願っている自分に、看護師は気がついた。控えめにはにかむのが似合いそうな美少女だ。男の手に汚されていてほしくない。
    「処女でしょう」
     きっぱりと断言すると、ドクターはにやりとした。
    「どうかな。確かめてみないとな」
     ドクターは毛布を払いのけると、彼女の足を開脚させた。下着をつけていない下半身が露出する。
     桃色の襞は複雑な中がうっすらと見えていた。患者の身体など見飽きているとはいえ、さすがに相手が弩級の美少女ともなるとまた格別の感がある。
     こんなに可愛い女の子の身体を勝手に覗き見するなんて、倫理的にも許されがたい。
    「ああっと、指がすんなり入りましたよ」
     ドクターが花弁の中に中指の先を埋め、くいくいと動かした。
    「処女膜は……残念ながらないようだ」
    「マジっすか……ショックだ。純情そうなのに」
    「逆に考えるんだ。清楚な顔をして淫乱な女の子。何かクるものがないか」
    「……発想の逆転ですね」
     この穢れを知らない白雪のような女の子が、実は。
    「なぁ……そこにワセリンがあるよな」
    「ありますね」
    「……この子は目を覚まさないんだよな?」
    「覚ましませんね」
    「少し処置が必要だ。そうは思わないか?」
    「ええ……」
     ドクターはワセリンをたっぷりと指にすくうと、女の子の中に塗りたくりはじめた。つかえが取れて、指がなめらかに出入りする。くちくち、と粘度の高い水音がして、ほどよい締まりを連想させた。
     女の子は顔色一つ変えない。穏やかに眠ったままだ。
     かわいい。


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    Date:2014/05/19
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